川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

三鷹高校長への弾圧を許してはならない

2008-09-08 04:58:03 | こどもたち 学校 教育
 公開討論を求める三鷹高校の土肥校長に対し、都教委は卑怯にも別件で難癖をつけ、弾圧を始めたようです。


    都教委:三鷹高校長から聴取、守秘義務違反を理由に
                        9月5日毎日新聞


 都教育委員会は4日、職員会議で教職員の意向を確認する挙手・採決を禁止した通知の撤回を求めている都立三鷹高校の土肥信雄校長(59)から事情聴取を行った。都教委は「個人情報に当たる」として内容を明らかにしていないが、土肥校長によると都教委側は、土肥校長が教職員の業績評価に関する内部情報を公表したことが、地方公務員法上の守秘義務違反の疑いがある点を聴取の理由にしたという。
 土肥校長は8月4日に、都教委に対し公開討論の開催を求める要請書を提出したが断られたため、同22日に自身の見解を示した文書を報道各社に配った。この中に都教委が同19日に公開討論を断った口頭の回答を載せ、業績評価について都教委が各校長に「C・Dを合わせて少なくとも3割程度はいるはずである」と指導したとする内容を記した。
 都教委は00年度から業績評価を伴う人事考課制度を導入。教職員の自己申告を踏まえ、校長らが4段階(A~D)で評価している。
 聴取後に取材に応じた土肥校長は「都教委は業績評価の実施要領で『絶対評価』をするよう明記しながら、『相対評価』を前提としたような指導をわれわれ校長に強要した。この不正を国民に知らせることが国民の知る権利を保障することだ」と主張した。
 さらに土肥校長は「連帯を求めて孤立を恐れず」という言葉を引き、「私は確かに校長会、都教委の1人としては孤立している。しかし、それ以上に多くの方が支援してくださったのに感謝している」と述べた。
 一方、都教委の担当者は一般論として「業績評価の分布は公表しておらず、外部に漏らすのは不適切だ。評価が上位に偏るのが課題という意識は持っているが、画一的な指導はしていない」と話している。【木村健二】



 なんということだろう。今度は内部告発に対する報復である。

 「都教委は業績評価の実施要領で『絶対評価』をするよう明記しながら、『相対評価』を前提としたような指導をわれわれ校長に強要した。この不正を国民に知らせることが国民の知る権利を保障することだ。」

 内部告発は憲法や法律で定められた公務員の義務であり権利ではないのか。自分たちで定めた「実施要領」を自ら破り、本当は相対評価を校長に命じているとすれば事情聴取を受けなければならないのは教育長である。民主主義のイロハもわからない連中が都教委を占拠しているのか。

土肥校長の公開討論提案については教育委員(もと副知事)からの動きがあると報道されていました。

  8月29日 都教委:「意見聞いて」教育委員が注文 採決禁止問題
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080829k0000m040160000c.html 


「連帯を求めて孤立を怖れず」。 懐かしい言葉である。しかし、土肥校長は決して孤立などしていない。孤立してなりふり構わなくなっているのは都教委の役人たちではないか。

 学校が荒廃している。どうしたらいいのか。職員会議のあり方、教員評価、どれも大事。それを公開で議論しようというどこが悪いのか。
 日本の権力を握り続けてきた自民党の総裁選挙という公開討論がはじまりそうだ。その次には総選挙という公開討論がある。世界も日本も壊れてしまいそうな昨今である。こういうときだからこそ民主主義の根本に帰って衆知を寄せ集め、何とかして羅針盤を整えなければ。
 学校も教育行政も同じではないのか。

 こんな集会があることを知りました。ぼくは今日、癌研有明病院で検査を受けます。抗ガン剤治療を終結するという結論になったら、土肥校長の応援に行きたいと思います。こういう人を大切にしなければなりません。私たちの社会を成り立たせるための貴重な存在です。

 
 ◎ 学校に言論の自由を求めて!
 ~都立三鷹高校の土肥校長が、東京都教育委員会の実態を語る

■日時:2008年9月27日(土)
     午後6時10分<開場> 6時40分<開演>
■会場:武蔵野公会堂ホール<℡・0422-46-5121>
     井の頭線・JR吉祥寺駅公園□徒歩2分
■「今までの経過と都教委の実態」
     土肥信雄さん(都立三鷹高校校長)
■パネルディスカッション:「都の教育の現在を考える」
  パネラー:土肥信雄さん(都立三鷹高校校長)/藤田英典さん(国際基督教大学教授)/尾木直樹さん(教育評論家)/西原博史さん(早稲田大学教授)/石坂啓さん(漫画家)(順不同)
  コーディネーター:岡本 厚(雑誌「世界」編集長)
資料代●500円

 二〇〇六年四月、東京都教育委員会(都教委と略す)は職員会議での挙手や採決で教職員の意向をはかるのを禁止する通知を出しました。
 これに対し都立三鷹高校の土肥校長が「この通知によって、教員の間に何を言っても無意味という空気が広がり、自由な討論がなされず、学校の活性化にもつながっていない。」と通知の撤回をもとめました。
 そして、子どもたちや学校のために、自分か都教委かどちらが正しいのか、人びとの前で意見を交換しようと都教委に対して、公開討論を要求しました。


 しかし都教委は応じようとしません。それならばと、土肥校長は「自分の意見を広く一般に表明し、今まで都教委がしてきたことを全て話そう」と決意されました。それがこの集会です。
 先生たちの言論の自由を奪うことは、子どもたちの活発な活動や、自由な意見を抑えることにつながります。
 とにかく都の教育がどのような実態にあるか、知ることが必要です。みなさん!ぜひご参加くださり、土肥校長のお話しを聞いてくたさい。

■主催:「土肥校長と共に学校に言論の自由を求める」保護者&市民の会

呼びかけ人:
 藤田英典(国際基督教大学教授)・尾木直樹(教育評論家)・勝野正章(東京大学准教授)・石坂啓(漫画家)・広田照幸(日本大学教授)・喜多明人(早稲田大学教授)・西原博史(早稲田大学教授)・池田香代子(翻訳家)・醍醐聰(東京大学教授)・奥地圭子(東京シューレ)・小森陽一(東京大学教授)・毛利子来(小児科医)・暉峻淑子(埼玉大学名誉教授)(敬称略・順不同)

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1 コメント

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孤立を恐れず (カツヨシ)
2008-09-08 20:54:50
 土肥校長のきわめてまっとうな発言と志の高さに打たれます。9・27、必ず駆けつけます。
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